こんにちは、TKDです。
北九州、東京と2週連続で週末は県外に行っていましたが、先週末は富山で中部ブロックの定通部交流集会があり、久しぶりに県内に残りました。ちょうど忘年会シーズンで、県内に6校ある定時制高校のうち3校で土曜日に忘年会があり、せっかくの集会にもかかわらず、厳しい日程となりました。それでもその3校が参加者を出してくださり、ほとんどが部分参加とはいえ県内から私も入れて14人が参加しました。特に、新川みどりの分会は逆方向の宇奈月温泉で忘年会があるのに、土曜に4人、日曜に3人が参加されました。本当に感謝です。
さて、愛読している月刊誌「創」はやはり連載陣が凄い。原稿料も(たぶん)まともに支払われていない中で、良質の寄稿を続けています。
香山リカさんの「心の時代」解体新書というコラムでは、アイヌ問題が話題に。自民党の札幌市議が「アイヌ民族なんてもういない」とつぶやいたのは知っていましたが、どうやらこの市議だけではなく、トンデモ認識を持っている人は予想以上に多いようです。まず、例の市議のツイッターにはアイヌ民族否定のつぶやきに多くの応援メッセージが書き込まれている。また、アイヌ民族への口汚いののしりが書き込まれている。そして「アイヌ利権」という言葉が跋扈する。香山さんのツイッターにも「おまえもアイヌ利権に群がろうとしているのか」という悪罵が帰ってくるようになったとのこと。香山さんは、アイヌを名のる人のアカウントに「帰れ」という言葉が投げかけられたことから、どこにも行けない(行く必要がない)」人に「帰れ」ということが、民族浄化につながる可能性を指摘しています。恐ろしいことだと思います。この国は、ますます醜くなっています。
森達也さんは極私的メディア論というコラムで、朝日新聞の「吉田証言問題」(韓国の済州島で慰安婦狩りをしていたという吉田氏の証言が虚偽であったこと)について、こう書いています。
朝日が吉田証言を実名で肯定的に取り上げた最後の記事は、1992年8月13日付朝刊に掲載されている。そして産経新聞のが最後に吉田証言を肯定的に実名で報じたのは、1993年9月1日付だ。「疑問の声も」と併記されているが、「被害証言がなくとも、それで強制連行がなかったともいえない。吉田さんが 、証言者として重要なかぎを握っていることは確かだ」と報じている(朝日の記事じゃないかと思いたくなるような記述だ)。そして讀賣は、992年8月15日付夕刊が最後の掲載だ。
つまり三紙の中で、吉田氏の実名を挙げながら証言を肯定的に報じる記事の掲載を最初にやめたのは、読売や産経ではなく朝日なのだ(正し1997年2月7日付朝日朝刊の「声」蘭に、吉田証言を肯定的にとらえた投書が載っているが)。
驚きました。読売や産経が声高に朝日を罵倒することを、どうして平気でできるのか。完全にモラルが崩壊しています。安倍首相の応援団をしていると、品性が似てくるのでしょうか。