権力との闘いも大変だが、我ら北陸人にとっては雪との闘いも苛烈である。先の土曜日に東京に一日出張し、夜、帰ったら自宅が雪に埋もれていた。翌・日曜日に除雪したのだが、何と3時間もかかってしまった。本日・火曜日はだいぶ緩んできが、朝の通勤には1時間半近くを費やした。誠に雪は大変である。
ところで、雪と言えば思い浮かぶのが三好達治の詩だ。
雪 三好達治
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ
誠にしめやかな静謐感が漂う詩だ。だが、我が北陸の雪は、太郎や次郎を眠らせないキツイものがある。されど、これもまた雪国に棲む身の必定なれば、一種の「修行」と覚悟して雪に対峙してゆきたい。冬の寒さが厳しければ厳しいほど、やがて来る春は有り難いものである。