書記長日記

稽古事

子どもの頃には稽古事などほとんどやらなかった(一時期、絵を習ったが、全くモノにならず)。そんな私が、オッサンになってから始めたのが詩吟の稽古である。ひょんなことから詩吟を始めてもう4年と3月が経過した。

今度の日曜日は詩吟教室の新年会。宴会だけなら有り難いのだが、まずは参加者全員が一人ずつ吟を披露せねばならない。これが難物だ。

先週の新年初稽古では全く高音が出せず、大汗をかいた。その後、毎日、通勤のクルマの中で課題吟のCDを聴きまくり、職場でも(密かに)稽古を行っている。その成果が先日、少し現れ、多少は声が出せるようになった。しかし、1回の成功で安心する訳には行かない。本番の大緊張状況を乗り切るためには、事前の稽古の積み重ねから築かれる一定の自信が絶対に必要なのだ。まだまだそこまでには至っていない。

この歳になっても、師匠に褒められると嬉しいし、怒られるとシュンとなってしまう。「小心モノだなあ~」と己を思ってしまうのだが、詩吟の教室では、学校の小学生の心境になる。本当はもう詩吟教室を辞めて楽になりたいのだが、そうも参らぬ。となれば、ともかくも、稽古を積み重ね、一定の自信を築き上げなくてはならない。キビシイ日々ではあるが、それが芸の道であろう。「何だかな~」とは思いつつ、今日の帰りのクルマで、またCDを聴こうと思っている。

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