書記長日記

キャラバン行動・日本海コース

 毎年恒例の「高校生の進路と就学保障要請キャラバン行動・日本海コース」が、昨日から今日にかけて行われています。

 昨日は新潟~富山、今日は富山~石川~福井の行動です。新潟では駅頭で宣伝行動をした後、県教委との懇談、さらにはわずか15分とはいえ、なんと米山知事と懇談があったようです。米山知事は、県独自の高等教育機関への給付制奨学金の創設を公約に掲げて当選した方です。懇談では、今後の予定としながらも「5億円」の予算化を検討中とのことでした。知事との懇談といい、県独自の給付制奨学金の創設といい、どこかの知事さんにも見習ってほしいものです。

 昨日の富山行動は、県教委県立学校課との懇談、その後教育会館にて富山県集会を行いました。集会には3名の方をゲストとしてお呼びしました。一人は私立高校の元教員の方です。「私立高校生の現状」を聞きました。あとの二人は、派遣会社を通じて某有名企業で機械のオペレーターをしている方と食品製造で働いておられる正規職員の方です。お二人から、にわかには信じがたい話を聞くことができました。「同じ職場で働きながら正規社員は3交代制で、非正規は2交代制勤務。休憩場所が狭く椅子も少ないので、トイレの洋式に座って休憩している。1日3時間の残業が常態化しており、家に帰るとただ泥のように眠るだけ。毎日3時間の残業をして月25万円ほど。残業をしなければ月15万円。ここまでひどいとは思わなかった。転職も考えているが、働きながらの活動はできない。相談しようにもどこに相談すればいいかも分からない」「5年間正規で働いてきたが、賃金は今年初めて1,000円上がり、月16万5千円が16万6千円になった。残業は平均すると1日90分程。残業しなければ、月12万円~13万円程度。ボーナスは、お小遣い程度(3万円~5万円)が支給される。10人いた同期は、半分になった」と話していただきました。集会参加者の中には、「二人が勤めている企業に、クラスの生徒を就職させた。働き方を聞いて衝撃を受けた」と話された方もいました。

 私たち教員は、自分の教え子がどのような働き方をしているのかについて、情報があまりありません。春闘学習交流集会に、様々な環境で働く若い人を呼んで実態を聞く、そのような学習があってもいいな、と思いました。 

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