書記長日記

難しい…

全労済が主催した「生活保障プランナー養成講座」に参加してきました。各労働組合から17名が参加した講座でした。賃金が劇的に上がらない中で「可処分所得を増やす」という観点、「労働者福祉運動」という観点は、新鮮に感じ勉強にもなりました。

午前の基礎講座では「労働者福祉運動」の観点で、「生活保障設計運動」「必要保障額」について、午後の基礎知識では、「社会保障」「生命保障」について学びました。あまりにも情報が多すぎて、頭がパンクです。基礎講座(2時間)の内容は、広く組合員の方々にも聞いてほしい内容でした。手始めに執行委員会で学習する場を設けてみようかと思っています。

富山高教組も昨年度から「全教共済」に取り組んでいます。よくオルグで全教共済について「他の民間保険会社のものより掛金が安いです」「お得なのでぜひ」「この機会に保険の見直しを」と訴えていますが、「保険を見直す」とはどういうことなのか、よく分からないで話をしていました。講座では、生きていく上でのリスクが6つあること、それに対応するのが、①遺族保障、②医療保障、③障がい・介護保障、④老後保障、⑤住まいの保障、⑥くるまの保障であることを学びました。例えば「遺族保障」では、遺された家族の「基本生活費」はいくら必要なのかを考えなければなりません。その際に、「公的保障(遺族年金)」で年間いくら支払われるのか、また遺族(配偶者)の勤労収入も考えなければいけません。さらに基本生活費以外の「まとまった費用」も準備しておかなければなりません。別に、「子どもの教育資金」や「配偶者の老後準備金」も考えなければなりません。そう考えると、保険を見直すという作業が、ものすごい大変なことだと感じました。こういう作業を6つのリスクについてやらなければいけません。なかなか厳しいです。

保険に加入している多くの人が「自分の加入している保険の内容についてよく分かっていない」そうです。自分もそうです。もしかしたら、不足している部分、十分すぎる部分があって、バランスの欠いたものになっているかもしれません。組合の学習会で、「労働者の福祉運動」という観点で、こういった保険の学習会を開くのもいいかもしれません。多くの人は、「リスクへの備え」について学ぶ機会はそうそうないですから。

難しい…、でも大切なことを講座で学びました。

▲ このページの先頭にもどる

© 2014 - 2024 富山県高等学校教職員組合