こんにちは、TKDです。
昨日の書き込みで紹介したエマニュエル・トッド氏ですが、どこかで聞いた名前だと思ったら、11月24日の書き込みで紹介した『グローバリズムが世界を滅ぼす』(文春新書)の著者のひとりでした。やはりお薦め本です。それにしても、今回の人質事件について政府の対応の検証を行おうとする声に、「政権批判はテロリストを利する」という批判が起きているようです。アホか。それこそテロリストを利する主張ではないでしょうか。邦人に犠牲が生ずれば政府の対応に間違いがなかったか検証するのは当たり前の話。それをさせないとなれば、大政翼賛会の復活です。
さて、インフルエンザはまだまだ流行っているようです。ご用心を。ただ、かかってしまえば仕方がない。働き過ぎだから休め、と言われているのだと思って休むしかないですよね。受験生以外は、休んでも誰かがカバーしてくれます。少し熱が下がったら、読書にふけるなど普段できないことをしてみてはいかがでしょうか。
さて、9月1日の書き込みで『健康で文化的な最低限度の生活』柏木ハルコ(ビッグコミック)というマンガを、批判半分、期待半分で紹介しました。その第2巻が先日発売されましたが、これは注目のマンガに育ってきました。帯に「緊迫の[不正受給]編始動」とあったので、結局、生活保護受給者へのバッシングかよと思ったのですが、違いました。主人公のケースワーカーが担当する母子世帯で、高校生の息子が隠れてバイトをしていたことが課税調査で判明。バイト代が没収されることになります。その息子は、バイト代をギターやCDの購入に使っていました。最初から申告していれば半分以上は手元に残るのですが、未申告だったために「不正受給」となるのです。でも、息子=高校生の少年はこう言います。
オレはそんな悪いことしたんですか…? バイト代全額没収されなきゃなんないほど…
これって………何の「罰」なんスか…?
オレが…今まで…働いて…自分で…稼いだものを、「返せ」って………やっぱ意味わからんってか……
他人からしたらくだらねえモンかもしれんけど、自分のほしいものを、自分の金で買って…それって…………そんあ悪いことなんスか…?
教えて欲しいんスけどマジで。
子どもは生まれてくる親を選べません。働かなくともギターやCDを買ってもらえる子は、生活保護世帯で育つ子よりも多いでしょう。彼のしたことを「不正受給」と言えるのか。次巻が待たれます。