書記長日記

がんばれ週刊誌

こんにちは、TKDです。

昨日の書き込みで「政権批判はイスラム国を利する」という声があることを書きましたが、今週の週刊ポストは明快にその欺瞞を喝破していますまず巻頭記事のリードから。

 かつて我が国は、国民の命も国益も顧みず、一部の権力者と好戦的な軍部の思惑に引きずられて戦争の泥沼にはまった。引き返す、あるいは立ち止まるタイミングはいくらでもあったが、それを封じたのは「非国民」という言葉だった。政府や軍の言動を少しでも批判すれば、「おまえは日本の敵だ。日本人じゃない」と罵倒され、言葉を封じられて社会から阻害された。

 いま安倍政権を批判すると、「おまえはテロリストの味方なのか」と大メディアに叩かれる。恐ろしい国になったものだ。「正しい意見」かどうかの前に、「政府の意見に反するか」が問われるこの風潮に国民が“慣れ”てしまえば、もっとおぞましい国家的危機が起きかねない。

これが保守的な小学館の週刊誌の巻頭記事のリードです。きわめて真っ当です。さらに、記事本文で、「イスラム国」が湯川さん殺害を公式に発表した翌日の1月26日、国会召集日に超党派の和装振興議連が、羽織袴や留め袖姿で撮影会を行い、会長の伊吹文明氏が「国民衣装である着物を着て、国民が一致団結してテロ組織に対応していることを示す」と気勢をあげたことを報じます。アホですね。

その他、共産党の池内議員がツイッターに安倍批判を書いたことで炎上したことから、志位委員長が池内氏を注意し謝罪させたこと、新聞が社説で首相を擁護していること、官邸や外務省が民放キー局に圧力をかけていることなどを書き並べます。

その上で、政府の対応に疑問を呈します。例えば、「あらゆるルートを通じて」と言いながら、昨年9月に「イスラム国」と解放交渉に当たっていたイスラム法学者の中田考氏やジャーナリストの常岡浩介氏を、警察が「私戦予備・陰謀」容疑で強制捜査に入り、ルートを潰したことを指摘しています。

でも、首相はこれを機会に憲法9条の改悪を口にしています。マスコミ統制と情報戦が仕掛けられる中で、気概のある新聞・テレビの作り手と、週刊誌の活躍が重要です。

さて、今日は合同教研の運営委員会が開かれ、10人以上の運営委員が集まってくださり、今年度の総括と来年度のあり方についての協議を行いました。忙しい中、集まってくださり、率直な意見を言ってくださった委員の方々に感謝です。個人的には、県民におくる夕べの弁当支給はやめたらいいと思っていたのですが、そのことを指摘してくださった方が複数おられました。また、開始が18時30分は早すぎるという意見もありました。職場が忙しくなっている中で、18時30分はきついですよね。ただ、逆に時間どおりに来れるような余裕ある職場作りもまた大切だと思います。ともあれ、来年度の教研に期待します。っていうか、自分も関わり続けなければ。

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