書記長日記

浅はかさを克服するために

こんにちは、TKDです。雪の日高教大会、翌日からの全教大会から昨日帰ってきました。長野新幹線は全線不通で、長野からの代議員は宿泊の手はずを整えていました。山梨はもっと大変そうです。一方、富山は帰ってきたら全然雪がない。不思議な冬です。

今日は県の西端の方にある学校へ。最初は遠いと思いましたが、3年近く経ってかなり慣れました。オルグを終わって帰ると7時近く。仕事はたまっているのですが、3日間東京に行ってきた疲れが残っているので、帰宅しました。

土曜日の朝日新聞に、映画監督の是枝裕和さんのインタビューが載っていました。昨年は『そして父になる』が話題でしたね。すみません、観ていません。っていうか、彼の作品は全く観ていません。さて、その是枝さんの話した内容がとっても良かったので、紹介します。詳しくは、2月15日の朝日新聞かwebで。

安倍政権を支持している私たちの根っこにある、この浅はかさとは何なのか。長い目で見て、この日本社会や日本人を成熟させていくには何が必要なのか考えなくてはいけません。

と是枝さんは語り、貴乃花が右膝を怪我しながら武蔵丸との優勝決定戦に勝ったとき、当時の小泉首相が「痛みに耐えてよく頑張った。感動した!」と叫んだことをとりあげ、この政治家嫌いだな、と思ったと言います。

なぜ武蔵丸に触れないのか、「2人ともがんばった」くらい言ってもいいんじゃないかと。外国出身力士の武蔵丸にとって、けがを押して土俵に上がった国民的ヒーローの貴乃花と戦うのは大変だったはずです。

例えば得票率6割で当選した政治家は本来、自分に投票しなかった4割の人に思いをはせ、彼らも納得する形で政治を動かしていかなければならないはずです。そういう非常に難しいことにあたるからこそ権力が与えられ、高い歳費が払われているわけでしょ?

政治家の「本音」がもてはやされ、たとえそれを不快に思う人がいてもひるまず、妥協せずに言い続ける政治家が人気を得る。いつから政治家はこんな楽な商売になってしまったのでしょう。「表現の自由」はあなたがたが享受するものではなくて、あなたが私たちに保障するものです。そのためにはあなたの自己表出には節度が求められるはずです。

是枝さんの作品を観たくなりました。浅はかな私も、少し成長できるかもしれません。

 

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