書記長日記

ネット情報の怖さ

こんにちは、TDKです。

先週のいつだったか、ヤフーのトピックで「公務員賃金アップ」らしきことが書いてあって、「えっ」と思って開いたところ、何のことはない、3月で臨時的減額措置が終わるだけのこと。それなのにニュースは消費税が上がるこの時期にカットが終わり8%も上がる、という書き方をしています。国民に負担を強いておきながら、という書き方です。いやいや消費税アップの負担は公務員だって受けるんですけど。ネットの中では、公務員と中国・韓国・北朝鮮を叩いておけば、支持されるということでしょうか? 

昨日も妻が、職場で「今の若いもんは…」という話から「日教組が言って始まった『ゆとり教育』が悪い」という話になった、と話してくれました。おいおい、「ゆとり教育」って日教組が始めたの? Wikipediaで調べると、確かに「まず1970年代に日本教職員組合 (日教組) が『ゆとりある学校』を提起をし」と書いてある。いやしかし「ゆとりある学校」と「ゆとり教育」はちがうでしょ。世間で言う「ゆとり教育」は2002年から施行された学習指導要領に基づいたもの。でも、Wikipediaではその2つ前の指導要領(1980年施行)から「ゆとり教育」としています。確かに授業内容と授業時数は少し減っているけど、大きな問題にはなっていなかったはず。2002年施行の指導要領で「総合的な学習」の時間がもうけられ、小中で授業内容が3割削減され、絶対評価となった。そして、これを主導したのが「ミスターゆとり教育」と呼ばれた寺脇研という文部官僚。決して日教組ではありません。

ことほど左様に、ネットの情報はくそみそ一緒。でも、くそとみそを判別できないと、とんでもない間違いを信じ込んでしまいます(汚くてすみません)。誰もがネットにつながれるようになってまだ10年余りしか経っていませんよね。過渡期故なのでしょう。リテラシー能力を育てることが求められます。

 

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