こんにちは、TKDです。
今日は5.29緊急集会がひらかれました。集団的自衛権の行使阻止、特定秘密保護法廃止を訴える集会です。平日の夜にも関わらず400人もの方が集まりました。組合員の皆さんもお忙しい中、ありがとうございました。集会の最初に、呼びかけ人の方々が熱いメッセージを訴えられました。青島弁護士は、安倍首相が「国民のいのちを守るため」と言っているが、しかし世界最強のアメリカ軍はこれまでに14万人以上が戦死しているという数字を出して、憲法こそが国民の平和を守っていると述べられました。本当にそうですね。ただ、最後に失敗をしました。先頭の宣伝カーを運転していた私がコースを間違えてしまいました。そのせいで、本来なら先頭を歩く呼びかけ人の方々が一番後ろに回ってしまうことになりましたし、高教組の人たちも先頭集団のはずが最後尾になり、到着も遅れてしまいました。深くお詫び申し上げます。ごめんなさい。
さて、安倍首相ですが、少し世の中の人の首相に対する見方が変わってきているように思います。小さな変化であり、また元に戻るかもしれませんが、首相への視線が厳しくなっているように感じるのです。言葉の薄っぺらさと、人間の卑小さが少しずつ感じ取られているのかもしれません。なにせ、集団的自衛権についての記者会見はひどかったですよね。パネルの真ん中に赤ん坊を抱いた母親を描いて、日本人を乗せた米艦に攻撃がされた場合、助けなくていいのか、って言うんだから。個別的自衛権で対応できるし、第一ありえない想定です。ただ情緒に訴えるための想定。論理性なし。これが一国のリーダーかと思います。国会での答弁を聞いていると、世論の理解が得られなくて焦っているのか、それとも国会内では圧倒的多数派だという増長なのか、相手を揶揄したような答弁や、自説をむりやり押し通そうとする答弁が目立ちます。大丈夫か、安倍ちゃん。ただ、北朝鮮の拉致被害者の調査が進展すれば、また支持率が回復するかもしれませんね。予断を許しません。
話は変わって、今日の朝日の論壇時評。高橋源一郎は3月18日に台湾の立法院(国会)が、「中台貿易サービス協定」に反対する学生たちに占拠された事件を記録したNHKのドキュメンタリーを紹介します。占拠から20日が過ぎ、立法院の議長から妥協案が示されたとき、1人の学生が「幹部だけで決めるのは納得できない」と発言します。その発言を受けて、リーダーの学生は丸一日かけて数百人の学生一人ひとりに意見を訊いて回ります。最後に妥協案の受け入れを表明したとき、前日に発言した学生が壇上に上りこう言ったそうです。
撤退の方針は個人的には受け入れ難いです。でも、僕の意見を聞いてくれたことを、感謝します。ありがとう。
高橋源一郎は、ここに民主主義の本質を見ます。
学生たちが私たちに教えてくれたのは、「民主主義とは、意見が通らなかった少数派が、それでも、『ありがとう』ということのできるシステムだ」という考え方だった。
目を転ずると、自分と違う意見を端から聴く意思のない首相が暴走しています。同時に、高教組も少数派が「ありがとう」という組織か、自問する必要があります。
NHKの番組「議会選挙 24日間の記録」は6月4日17時にBSで再放送されます。