書記長日記

東京難民

サクリファイスこんにちは、TKDです。

先週はなかなか本が読めないと書きました。暑さが体にダメージとして残っていたようです。で、週末に本屋に行くと、近藤郁江の『サクリファイス』シリーズの3冊目、『サヴァイブ』が文庫になっていました。自転車ロードレースを舞台にしたこのシリーズは、1作目がいきなり本屋大賞の2位になり、ブレイクしました。日本ではなかなかスポットライトが当たらないが、ヨーロッパでは絶大なる人気があるロードレース。白石誓(ちかう)という青年を主人公に、そのロードレースの魅力を余すところなく描いています。『サヴァイブ』は短編集。白石が主人公のものや、スピンオフ作品も含まれています。読み切ったと、懐かしくなり『サクリファイス』『エデン』と読みふけりました。なんだ、本読めるじゃん。っていうか、それだけ魅力ある小説です。未読の方は是非。期待を裏切りません。

さて、今日は7時過ぎに書記局を出て映画を見に行きました。先週末からフォルツァで上映されている佐々部清監督の『東京難民』です。佐々部清監督作品は、『陽はまた昇る』や『半落ち』が有名ですが、私は『チルソクの夏』や『夕凪の街 桜の国』が印象に残っています。どちらも、主人公の心の動きを丁寧に追った佳作でした。その佐々部監督が、若者の貧困と格差、一度落ちたら這い上がれない「すべり台社会」をどう描くのか、興味がありました。上質のエンターテイメントに仕上がっています。特にホームレス役の井上順さんがいい味を出しています。公式サイトには内田樹や山田洋次といった方の感想が出ています。読んでおもしろそうだと思われた方は今週末に見に行かれてはどうでしょうか?

明日から平和行進がスタートします。天気予報は良くありません。暑すぎるのも辛いですが、雨の中を歩くのはもっと辛いですよね。忙しい職場から時間を作って参加してくださる方々のためにも、天気が保ってほしいのですが。てるてる坊主でも作ろうかな。

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