書記長日記

さようなら、オレンジ

こんにちは、TKDです。

今日はオフ。午前中は医者に行ってきました。昨秋からずっと左膝が痛くて、先月から整形外科に通っています。待ち時間に読もうと1冊の本を持って行きました。おかげで、待ち時間が全く苦になりませんでした。すばらしい作品に出会えました。

orange岩城けいの『さようなら、オレンジ』(筑摩書房)という作品です。主人公はアフリカから難民として豪州に渡ってきた20代後半の女性、サリマ。彼女と、研究者の夫と一緒に渡豪してきた日本人女性との関わりが、繊細な感性と観察力によって丁寧に選ばれた言葉で、綴られていきます。ネタバレになるので、内容は書きませんね。ただ、読んでいる間は幸せでした。ずっとサリマの物語に浸り続けたいと思いました。

昨年、太宰治賞を受賞した作品です。その後、大江健三郎賞も受賞しました。ですから、既に読まれた方も多いと思います。書評を読み、気になっていた作品なのですが、他に読む本もたまっており、手を出しそびれていました。もっと早く手にしていればよかった。まだの方は是非読んでください。言葉の力を感じ続けることができます。

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