書記長日記

いつか来た道?

こんにちは、TKDです。

ついに集団的自衛権行使容認を閣議決定。あいかわらず、得意のパネルで説明してましたね。あの子どもを抱いた母親がアメリカの軍艦に乗っている絵です。あれが、現実的には想定されていないケースで、もしそうなっても個別的自衛権で対応できることは、この間繰り返し言われてきたのです…。よっぽど気に入っているんですね。何とかの一つ覚えかもしれませんが。

今日は昼デモに参加しました。様子はKNBが報道しています。ネットでも見られます。委員長の勇姿が映っています。チューリップTVは県民の意見を集めた報道をしていました。BBTとNHKは無視。さすが旗幟鮮明です。でも、民放はともかく、こんなに偏った報道(政府の広報)をしているNHKに受信料を払う必要はあるのでしょうか?

土日に東京に往復する電車の中で、ワイマル共和国ーヒトラーを出現させたもの』林健太郎(中公新書)という本を読みました。当時最も民主的と言われた憲法を持つ共和国で、なぜヒトラーが出現したのか。非常に興味深く読むことができました。最後近くに書かれていることを紹介します。

ドイツ国民はビスマルク以来、官僚の支配に馴れており、みずからが国家を形作るという意識と慣行に欠けていた。その彼らが敗戦によって突然、民主主義と政党政治という新しい実践を課せられたとき、彼らはそれをいかに駆使するかに迷った。そして政党政治がいたずらに混乱をもたらしたように見えたとき、彼らは彼らの手にゆだねられた共和国をむしろ重荷と感ずるようになったのである。上からの強力な支配に救いを求める人々が増えたのである。

どこか似ていませんか?

ただ、官邸の周りを反対する人の波が囲んでいます。全国各地で反対の声を上げている人々がいます。声を上げなくても、反対の思いを強めている人がいます。そこに希望を見いだしたいと思います。

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