書記長日記

畏るべし、コスタリカ

金曜日こんにちは、TKDです。

昨日予告したとおり、本屋で買った本の記事を紹介します。買ったのは「週刊金曜日」。本多勝一が中心に創刊された週刊誌で、定期購読者に支えられ、なんと999号に達しました。DAYS JAPAN同様、広告に頼らない発行を続けていての1000号間近、凄いことです。本屋で買ったのは、特集が「教師はつらいよ。」だったから。でも、他にも読み応えがある記事がたくさんありました。考えてみれば、創刊時に定期購読をしていながら途中でやめたのは、1週間では中身を読み切れなかったからでした。

さて、そんな読み応えがある記事の中で紹介するのは、伊藤千尋さんのコラム「伊藤千尋の国際時転」です。ワールドカップでコスタリカがベスト8入りしたことから、この平和憲法を持つ国のことを取り上げています。

10年前に、米国のイラク戦争を支持した大統領を憲法違反で訴え、勝訴した大学生は今や弁護士として活躍しているのですが、安倍内閣の集団的自衛権行使の閣議決定をどう思うか尋ねた伊藤さんに、すぐに返信してきます。

「この決定は不法かつ意見でもある。そもそも一つの内閣が勝手に憲法を『読み解き、解釈する』力は持っていない。安倍内閣の動きは逆行させるものだ」

中学2年生の公民の教科書には、単に戦争がないだけの状態を消極的平和と呼び、コスタリカが目指すのは、差別や貧困、抑圧など紛争の火種をなくす努力をする「積極的平和」とかいてあるそうです。誰かさんの言う「積極的平和主義」と180°意味が違いますね。さらに、こんなことも書いてあるそうです。

「国家を統治している人の多くは嫌な考えを持っています。彼らは権力を失うことを恐れています。政治家から裏切られ不誠実な演説を聞くことがたくさんあります」

畏るべし、コスタリカ。サッカーの結果にかかわらず、注目すべき国です。

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