書記長日記

被爆者の怒り

こんにちは、TKDです。

久しぶりに早起きして仕事に出ました。眠たかったですね。このお盆休みの間、読書に励むつもりが、思わぬ邪魔が入りました。次男が『鋼の錬金術師』というマンガにはまり、読むまいと思っていたのですが、つい読んでしまいました。で、結局読み続けて、一昨日の晩などは夜中の3時まで読んでました。いやあ、おもしろいです。さすがです。で、生活リズムが狂ってしまいました。

で、今日は明日の執行委員会の準備をしていたのですが、専従は私1人。香川で教育のつどいが開かれていたので、委員長・副委員長はそちらに。書記次長は海外視察へ。まあ、お盆明けでそんなに職場や外部から連絡があるわけではないので、大丈夫なのですが。あっ、でも教科用参考図書費の調査結果がFAXで送られてきました。ありがとうございます。

午後は書記の方が書庫の整理をしているのを少し手伝いました。いろいろな文献が複数保存されているのを、スペースを確保するために減らすことにしたのです。10部残っているのを5部にしたり、3部残っているのを1部にしたり。委員長不在の間に、一気に減らしました。こんなことを書いていたら委員長にばれてしまうじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ご心配なく。委員長はこのブログを読んでおられないので(^^)

さて、少し前の話ですが、土曜日(16日)の朝日新聞のオピニオン欄に、大久保真紀編集委員のコラムが載っていました。月に1回ペースで載っているのですが、結構楽しみにしているのです。今回は長崎の平和式典で、被爆者代表が原稿に書いていないことをアドリブでスピーチしたことを書いています。

「いま、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじった暴挙です」

「日本が戦争できる国になり、日本の平和を武力で守ろうというのですか。武器製造、武器輸出は戦争への道です。いったん戦争が始まると、戦争は戦争を呼びます。歴史が証明しているではありませんか」。文面にない怒りの言葉が、被爆者代表の口から発せられた。

大久保さんはこの被爆者代表を訪ね、経緯を確認します。安倍首相を見たとき、被爆者代表として面と向かって抗議しなくては、と腹をくくったのだそうです。「孫世代の子どもたちを戦場に送ったり、戦渦に巻き込ませることはあってはならない」と。大久保さんは、これらの話を書いた上で、1編の詩を紹介します。2人の息子を戦場で失った祖母が三日三晩泣き明かした後、即興で歌ったものを、字が書けない祖母のかわりに孫の木村迪夫さん(農民詩人)が書き留めたものです。

ふたりのこどもを くににあげ/のこりしかぞくは なきぐらし/よそのわかしゅう みるにつけ/うづのわかしゅう いまごろは/さいのかわらで こいしつみ

昨年まで5年近く、木村さんは山形県の遺族会会長を務め、「『いまの日本の状況は慚愧に堪えない』と怒りをあらわにし」ます。

そう言えば、今日書庫を片付けていたときに、偶然にも大久保真紀さんの著書を見つけました。2003年に発行された『明日がある』という本で、虐待を受けた子どもたちや児童施設にいる子どもたちを描いたものです。一貫して傷ついた側に寄り添う彼女の姿勢が表れています。

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