こんにちは、TKDです。
一昨日のザ・ベストテレビはご覧になりましたか? 実は、私はまだ見ていないのです。録画してあるのですが、日曜は長距離運転をした後で疲れ果て、昨日・今日も帰りが遅く、見る余裕がありません。明日・明後日は「県民に送る夕べ」でまた帰りが遅く、まあ焦らずに金曜くらいまで待とうと思っています。
その「県民に送る夕べ」ですが、今日になって面白いことを知りました。というか、バタバタしていて、担当の書記次長から聞いていなかっただけなのですが。過去2年間、県民に送る夕べはNHK富山放送局の「お知らせタマゴ」という番組の中で案内をしてもらってきました。ところが、今年は断られたのです。理由は、演題です。今年の県民に送る夕べの講師は茨城県美浦村教育長の門脇厚司さん。演題は「社会力育てが教育と社会を救う―文科省の不甲斐なさと無責任を撃つ―」です。これでおわかりになった方もおられますよね。文科省批判と受け取れる副題から、「内容が偏っている」ということで案内できない、と言われたそうです。書記次長とのやりとりの中で担当者は、副題をとってメインテーマだけで案内することも検討すると答えたのですが、その後なしのつぶて。本番が明日に迫った今日の夕方、電話で問い合わせたところ、担当者ではない人が電話に出て「案内しないことに決まっている」と答えたそうです。
さすがNHK! 「政府が[『右』と言っているものを、我々が『左』と言うわけにはいかない」と考える会長の下、地方の支局まで、政府擁護というより翼賛、政府批判は御法度の姿勢が浸透しています。たとえ、講師がれっきとした自治体の教育長であり、教育学の研究では第一人者であっても、そんな権威に惑わされることはありません。NHKにとって権威はただ一つ、安倍首相が率いる政府ですから。これが「文科省を称える」という演題なら何の問題もなかったでしょうし、「安倍政権に栄光あれ!」であれば大々的に宣伝してくれたかもしれませんね。失礼、筆が滑りました。
もちろんNHKの中には、会社の姿勢がおかしいと思っている人も多いと思います。苦労して、良質の番組をつくろうとしておられるのでしょう。私自身、ザ・ベストテレビを見るのを楽しみにしています。民放がつくった良質の番組をこのようにまとめて放送してくれるのはNHKならではです。でも、一方で経営陣の姿勢に忠実なポチたちも大勢いると思います。このポチたちは「権力の番犬」の役割も果たしています。こうして大政翼賛会が作られていきます。
さあ、門脇さんの講演内容が楽しみになってきました。時間の許す方は是非おいでください。