書記長日記

大丈夫か? 朝日新聞

こんにちは、TKDです。

昨日で県民に送る夕べが終わりました。忙しい中、講演を聴きに来てくださった皆さん、ありがとうございました。私は、1日目は駐車場係をした後ホールに入ったのですが、仕事に関する急用の電話が入り中座し、もう一度入るのも気が引け、その日は受付にいました。で、2日目、県教委交渉を終えて会場に駆けつけ、今度は前列の方で落ち着いて聴くことができました。門脇さんの語り口はどちらかと言えば訥々としたもので、思わず引き込まれるというものではありませんでしたが、内容は聞き応えのあるものでした。学力競争には加わらないとした美浦村。そして「社会力」を育てることにした美浦村。そこでどのような教育実践が営まれているのか、子どもたちはどのような成長をしているのか、それを家族や地域の人びとはどのように受け止めているのか、村長や議会の姿勢は…聴いていていろいろ質問したいことが沸いてきたのですが、手を挙げることができませんでした。臆病者です。「社会力」が足りません。門脇さんの本を読んで学びたいと思います。副委員長、「お薦め本」で紹介してくださいね。

さて、朝日新聞が相変わらずバッシングを受け続けています。偉そうな人間が失敗をしたときに思う存分叩いてやりたいという劣情に、安倍政権の政策に反対するリベラルな勢力の代表を潰しておきたいという政治的思惑が加わり、サンドバッグ状態です。こんな時こそジャーナリズムの原点に戻って、地道に、しかも堂々と、取材に基づく報道をしてほしいのですが、どうも心配です。

一昨日の社説の1つのテーマは「差別と政権」。在特会幹部と写真に写った山谷えり子国家公安委員長、ネオナチ団体の代表と写真に写った高市早苗総務相や稲田朋美自民党政調会長といった、安倍首相を支える政治家が、差別主義者と仲がいいという疑惑を、差別主義者を明確に批判することで晴らすべきだというもの。この内容自体はいいのですが(実際、極右思想の政治家の集まりですから)、最後のまとめが「在特会が扇動する民族差別や、『ネオナチ』の考え方は容認しないという決意を示す必要がある。」というもの。これはダメです。政府が個人の思想・信条に介入することを勧めることになります。どんな危険な思想、邪悪な思想であっても、それを持つことは内心の自由です。問題は、それを言動に移すことです。もちろん表現の自由もあります。しかし、差別する言辞を差別される人に向かって叫んだり、目にする場所に書き込んだりすることは、それらの人を傷つけ身の危険を感じさせ、日常生活にも支障をきたすことにもつながります。これは許してはいけません。しかし、繰り返しますが、思想そのものに権力が介入することは絶対に許してはいけないのです。字数の制限の中で、言葉足らずになったのかもしれませんが、言い訳にしかなりません。こんな時だからこそ、朝日新聞には自らの発する言葉に厳しくあってほしいのです。

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