こんにちは、TKDです。
今日は夕方から妻と子どもたちが妻の実家に行ったのですが、私は自宅に残って日曜日に録画しておいた「ザ・ベストテレビ2014」の中の「みんなの学校」を1人静かに見ました。1人で見て正解でした。見ている間中、私の涙腺は緩みっぱなしでした。そして、ずっとこの学校、教職員、子どもたちを見ていたいと思っていました。すばらしい作品でした(森達也さんが絶賛していました)。
全校生徒280名足らずの中に特別支援を要する子どもが30人もいることに驚きます。そして、特別支援学級をつくらずに、どの子も同じ教室で学ぶことにも。でも、見ているうちにそれが普通のことに思えてきます。厳しくすべき時は厳しく接しながらも、子どもたちの思いを理解することを第一に考えているスタッフの姿勢。その姿勢に触れて、周りの人間を信頼していくようになる転入生たち。この映像を見ていると、日本の子どもは生き生きしていない、と誰が言っているのか、と思ってしまいます。ぜひ、多くの人に見てほしい。小学校の教員や小学生の親だけでなく。高校で働く皆さんにも見てもらいたい。とはいえ、放送が終わって6日後にこんなことを書いていても遅いですよね。ただ、録画してありますので、機会があればどこかで。
このすばらしい作品が撮れたのは、番組制作にかかわるスタッフと教職員、子どもたち、保護者の信頼関係があればこそだった思います。以前、浦和商業高校定時制を撮った「テージセー」というドキュメンタリーを見たことを思い出しました。その番組も同様の信頼関係のもとでつくられた番組だったからです。今回、この番組をつくられたディレクターの真鍋さんをはじめスタッフの皆さんに感謝します。
蛇足ですが、「県立高校整備のあり方等検討委員会」で高校再編を検討している委員の人たちにもこの番組を見てもらいたい。そして、「ところで、学校にとって一番大切なものは何ですか?」と訊いてみたい。まさか「切磋琢磨」とは答えないでしょうね。