書記長日記

合同教研、よかったです

こんにちは、TKDです。

今日は合同教研集会の日。3連休の最終日にもかかわらず参加してくださった方々、ありがとうございました。そして何よりも、実践を報告してくださったレポーターの皆さん、感謝です。私は、午前中は平和・環境問題・国際交流の分科会、午後から国語分科会に参加しましたが、どちらも充実した内容でした。

午前では、新川みどりののワールドフェスティバルと、現代社会の時間を使ったイタイイタイ病の授業が報告されました。ワーフェスは10もの国から講師を招き、各国の遊びを体験し交流を深めるという内容に驚き、イタイイタイ病の授業は郷土の重要な、しかしながら余りにも知られていない歴史を、生徒が興味を持つように工夫して進め、現代の課題に結びつけさせていることに感銘を受けました。

午後は、中・高2本の報告とも参加者参加型のワークショップの要素も含めた報告。これまた生徒の興味ややる気を引き出す工夫が面白かったです。小・中・高それぞれから参加があったことも中身を深めるのに役立ちました。やっぱり教研はいいなあと思いました。

残念だったのは天気が悪かったこと。昨年は晴れて、「やっぱり俺は晴れ男だ」と確信したにもかかわらず、そして今日は11月3日の特異日であるにもかかわらず、何度か強い雨が降りました。悔しいです。来年は晴れますように。もう一つ残念だったのは、今日なでしこの試合が総合運動公園であったのです。INAC対湯郷ベル。宮間選手を生で見れるチャンスだったのです。来年も来てください。今度こそ見に行きます。

さて、いつか書こうと思っていたのですが、最近の北日本新聞の社説には見るべきものがあります。全国学力テストに対して「やめたほうがいい」と書き、35人学級の見直しに対してもしっかり批判。そして、10月30日の社説が出色でした。テーマは「3閣僚の靖国参拝」。「無用の疑念招くだけだ」と題して批判しています。でも、そのことよりも中で書かれている歴史への向き合い方が的確です。

 政治家が戦死者に対して使う「感謝」という言葉にも違和感がある。

 戦争中は、多くの若者が「赤紙」という召集令状1枚で戦地に駆り出され、悲惨な死を遂げた。無茶だと思われる作戦にも黙って従わされ、命を落とした人も多い。無謀な戦争に突入した当時の日本政府の判断によって、命を奪われたのである。空襲で亡くなった人も含めた戦没者は約310万人とされる。

 現職閣僚が、こうした人たちに「感謝する」と言えば、戦争で命を落とす行為を、国が称賛しているとの印象も与えかねない。

(中略)

 有村氏は「国難に殉じられた方にどのように向き合い、いかにして追悼するかは、どこの国でも国民が決める話だ。他国に『参拝するな』とか『この時期はダメだ』といわれる話ではない」と述べ、中韓両国との外交問題にはならないとの認識を示している。

 だが、企業であれ、国家であれ、過ちを犯した組織を引き継いだものには、二度と繰り返さないという責任が求められる。被害者から、それを疑われるような言動をすれば、信頼を得られるはずがない。個人の信念などという問題ではない。

 もともと、北日本新聞は県政に対しては御用新聞ですが、県政に絡まなければリベラルな姿勢をとってきました。でも、右側の圧力が強くなっている昨今、この当たり前のことを書くのにも勇気がいったはずです。その勇気に敬意を表し、この社説をとりあげました。

 

 

▲ このページの先頭にもどる

© 2014 - 2024 富山県高等学校教職員組合