こんにちは、TKDです。
最近あまりテレビを見ていないのですが、今日は久しぶりにドラマを見ました。フジテレビ系の22時から始まった『問題のあるレストラン』です。坂元裕二が脚本なので見てみました。第1回は、まだプロローグなので、この後見続けるかは分かりませんが、とりあえずしばらくは見ようと思っています。主演の真木よう子の演技がすばらしいからです。既に、数々の賞を受けていて演技力のある女優だということは分かっていましたが、あらためてその実力を見せつけられました。昨年も映画『さよなら渓谷』と『そして父になる』を見ましたが、今年も楽しみです。
さて、前回の書き込みで『通販生活』の巻頭言(中村哲さんの)を紹介しましたが、もう一つ紹介します。ドイツ国際平和村へのカンパを呼びかける記事です。『通販生活』は毎年、このNGOへのカンパを募り、その活動を支えています。自国で十分な治療を受けられない紛争地域の子どもをドイツに連れてきて治療し、治ったら母国へ帰すという活動です。今回の記事は、平和村がイスラエルの攻撃を受けたパレスチナ「ガザ地区」の子どもたちを受け入れたという内容で、イスラエルの攻撃によってガザの人々、とりわけ弱者である子どもたちがどのような状況にあるかがジャーナリストの古居みずえさんによって報告されています。人々を眠らせないために空爆は夜間に行われること、国連パレスチナ難民救済事業機関の学校も何度も攻撃を受け避難民が犠牲になったこと、ガザの経済を支える工場(お菓子工場やシャンプー工場まで)や発電所が爆破されたこと、医療機関の半数が破壊されたこと、などイスラエルの攻撃は「虐殺」と言えます。もちろん、パレスチナのハマスもロケット弾でイスラエルを攻撃しますが、大人と赤ん坊以上の力の差があります。そこに感じるのは、「非対称」のあまりの大きさです。
「非対称」ということを考えていて、ふと思ったのは、慰安婦問題もまたあまりにも大きな「非対称」であるということです。戦時中に性的暴力を受けた老婆が勇気を振り絞って被害を訴えた。自らの尊厳を守るために。それを、日本の国の力を持つ男たちが(場合によっては、女たちも)寄ってたかって嘘つき呼ばわりする。自分たちは絶対的な安全圏にいて、金も力もない(でも勇気と誇りだけは持っている)年老いた女性を攻撃する。その醜さと残酷さは、パレスチナの子どもたちを虐殺するイスラエルの姿と重なります。私たちは、人間としてどちらの側につくのかが問われると思うのです。