昨4月13日(月)夕刻、書記局に高校生7名の訪問を受けた。富山市内の高校の放送部員たちだ。「教員の多忙の現状を知り、その解決策を探るTV番組を制作したい」とのこと。作品はNHK主催のコンクールに応募するらしい。
インタビューの前に、専従4名と高校生7名で話し合いの時間を持った。「君たちはどんな時に『先生たちは忙しい』と感じる?」と聞いたところ、「放課後・土日の部活動指導」、「たくさんの課題作り」、「個別の進路指導相談」、「職員室での生徒たちの質問への対応」などの答えが返る。そこで、「では、どうしたらいいのかな?」と重ねて聞くと、「先生の数を増やすべきだ」という極めて真っ当な答えが返る。
このような事前の話し合いの時間を経て、いよいよインタビュー録画へ。「高教組はどのようにして成立したのか」、「教員の多忙の実態を詳しく教えて欲しい」、「多忙化に対して高教組はどのようなとりくみをしているのか」などの質問に、増川委員長がデータを示しながら詳細に答える。また、松井副委員長も少人数学級へのとりくみなどを取り入れながら丁寧に答える。
インタビューの最後に「教員の多忙化解消のために生徒にできることは?」との問いがあった。これに対して、私は、「まずは、先生に頼らないこと。自分で頑張って、その結果、どうしても分からないことだけを先生に聞くべきだ。自立しないと大人になってやっていけないよ。もう一つは、社会に対して声をあげること。新聞の投書やインターネットなどで、『教員の多忙』に対しての自分たちの意見を述べて欲しい。それが、多忙化解消の大きな力になると思う」と答えた。
高校生たちへの対応は1時間半を超えた。しかし、誠に頼もしい若者たちであった。これを契機に、彼ら彼女らが社会構造の歪みに目を向けて欲しいと願う。(高木哲也)