書記長日記

オルグの思い出

定期大会に向けたオルグが進んでいる。私も県西部を中心に回っている。集まった皆さんによく分かるように上手く話が出来ているかと自問すると、なかなか「はい」とは言い難いが。

私が初めてオルグというモノを行ったのは、今から20年前の40歳の時だった。初めて執行委員に選出された頃だ。

当時は、執行委員独りだけでオルグを行う事が普通だった。大変心細かった。各分会には「猛者」も多く、若い執行委員が独りで現れると、ここぞとばかりキビシイ質問攻撃を受け、立ち往生した。「書記局に帰ってから回答を調べてお返事します」とスゴスゴと帰り、「自分は何も知らないのだなあ」と哀しい思いをした。

また、当時は、オルグでお菓子を出すという習慣も広まっておらず、キツイ雰囲気で多くのオルグが進んだ。だが、時々、ケーキなどのお菓子が出る分会もあり、大いにホッとしたものだ。農業科のある分会からは、お土産に花を頂いた時もあり、本当に有り難かった。

定年の歳を迎えるいま、オルグでの話し方も、かつてよりは少しは進歩したかもしれない。しかし、あの時の「緊迫感」が薄れているのではなかろうかと反省する。また、オルグの意義は「伝えること」と共に「聞くこと」にある。分会の皆さんの意見や質問をキチンと自分は聞いているだろうかーまだまだである。

いよいよ6月を迎え、オルグも本格化する。若い頃の「オルグの初心」とでも言うべき気持ちを思い返し、丁寧なオルグに努めたいと思う。

 

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