書記長日記

ぽんぽこ盛衰

今日の午後、2泊3日の出張で東京に行く。そこで、フト、東京土産の事を考えた。

今でこそ、オシャレなお菓子が沢山お土産で出ているが、30年以上前に私が大学生だった頃はそうでもなかった。当時、私は茨城県に棲んでいたのだが、東京のお土産(国鉄・上野駅で買った)は「ぽんぽこ」という名の、タヌキの姿のお菓子に決めていた。これは、「ひよこ」と同じような和菓子だが、タヌキの姿が愛らしく、ひよこではなくぽんぽこだった。

ところが、いつの頃からか、この「ぽんぽこ」がどこの売店にもない。不思議に思ってインターネットを観たら「ぽんぽこおやじ」はあったが、本家本元の「ぽんぽこ」は見当たらない。

そこで、製造元の「ロバ製菓」で調べたら、な、何とロバ製菓が20年前に倒産していたことを知った。ウィキペディアを見ると、この「ぽんぽこ」は、最盛期の昭和50年代(正に私の大学時代!)には上野駅の売店だけで月に4,000万円の売り上げがあったという。会社倒産の原因は、アズキ相場や不動産への投資の失敗とのこと。哀しい栄枯盛衰である。

現在ある「ぽんぽこおやじ」は、ロバ製菓の元専務が昔の型を元に生産した饅頭とのこと。しかし、タヌキの姿はチョイト違う。かつての「ぽんぽこ」を懐かしんで、今回の東京行きでは、帰りに「ぽんぽこ」ならぬ「ぽんぽこおやじ」を探してみようか。

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