書記長日記

ぽんぽこに再開

先回の本欄で、「ぽんぽこ」なる東京土産の事を書いた。

昨・日曜日、東京駅地下・八重洲中央口辺りのお土産店で、ついに「ぽんぽこおやじ」を発見した。この「おやじ」は、「ぽんぽこ」の二代目だ。

「おやじ」の姿形は、初代の「ぽんぽこ」と比べるとやや小ぶり。顔つきも少し違う。だが、全体的に見れば、あの懐かしい「ぽんぽこ」がよみがえってくる。

マドレーヌならぬこのタヌキのお菓子の香りは、やや気障に言えば、私の「失われた時」を思い出させる。初代「ぽんぽこ」を「国鉄」上野駅で買った大学生時代は、上野から富山までの特急の乗車時間は5時間半であった。よって、このお菓子は、富山から遙か彼方の東京の香りを持っていた。当時の富山では、そう簡単には手に入らないお菓子だった。だからこそ、好きな人にしかあげなかったし、好きな人にあげるのが嬉しかった。

しかし、時代は流れ、いまや東京も「近所」である。その意味では、初代よりも更に愛嬌の増した「ぽんぽこおやじ」は、馴染みになるだろう。「東京バナナ」等の平成の江戸土産群とはひと味違った、昭和のレトロな風貌を持つこの「おやじ」、また買ってこようと思う。頑張れ、ぽんぽこ。

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