書記長日記

体育大会も終盤に

各校の秋の体育大会もそろそろ終盤に向かう頃と思われる。

学校現場にいた頃の大きな思い出の一つが体育大会だ。私は特活部が長かったので、学年担任としての団顧問の経験は2回ほどしかない。

以前は、体育大会は全県高校が概ね9月と決まっていたので、夏休みが団の準備の勝負時だった。団役員たちは、この準備段階で、概ねケンカをしたものだ。団の応援の方向性がまとまらず、あれやこれやの諍いは普通の事だった。これをなんとか纏めるのが団顧問の仕事だったように思う。大変ではあったが、諍いを経ての団結(やや臭いが…)がなされた時の喜びはとても大きかった。

特活部としての体育大会の準備も懐かしい。主に生徒会を動かし、それなりに大変な準備だった。かつては、大会前夜は特活部員や学年団が学校の同窓会館に泊まり込み、大いに盛り上がったものだ。あのような「体育大会文化」とでも名付けたいような「文化」は、いまや各学校では薄れているようだ。やや淋しい感がある。

学校行事のポイントは準備にある。その準備期間での、ケンカや諍い、そして融和と団結は、生徒にとっても教員にとっても貴重な経験である。それを厭っては学校行事の醍醐味を味わうことは出来ないだろう。そのような経験を、これからの高教組運動にも活かしたいと思っている。

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