書記長日記

権利の重さ

大きな交渉がようやく終わり一息ついている。

多くの不満や怒りを一旦収め、新しい権利をいくつか獲得することが出来た。それが最善かどうかと問われれば、「分からない」と答えるしかないが。

しかし、いま、改めて「獲得した権利の重さ」を想う。その権利とは、「参政権を得た」、「思想・良心の自由を獲得した」、「(大人になったので)『飲酒・喫煙権』を獲得した(?)」などと比べれば小さなものだ。しかし、どんなに小さくとも、誰かがそれで助かるのだから「一歩前進」であろう。

私たちの先輩が努力に努力を重ねてコツコツと多くの権利を獲得した歴史の「重さ」を、いま、改めて感じている。権利とは、誰かが無償で与えてくれるモノではない。多くの時間と労力と、それを得るために怒りや不満を一旦収めるという、幾多の「犠牲」を払って、ようやく獲得出来るモノだ。だからこそ、それは重く、価値がある。

交渉に参加していただいた皆さんには心から敬意を表したい。大変だったと思う。しかし、あの体験があってこそ普段は余り意識しない「権利の重さ」を実感出来るはずだ。

それを信じて、微力ながらも、私はもう少しこの道を歩んで行きたいと思っている。

 

▲ このページの先頭にもどる

© 2014 - 2024 富山県高等学校教職員組合