書記長日記

心に残った言葉

先日、全国規模の大会に参加した。多くの佳い発言を聞いたが、特に心に残った2つの言葉があった。

まずは、議長の言葉。最後の退任の挨拶で、「今回の会議では、意見発表の時間制限に関して異議が出た。これはとても大切なことだった。自分の思いと異なる事に関して異議を唱える権利が認められることが、民主主義には必要だ」という趣旨の言葉を語られた。実にその通りである。思えば、組合活動の原点は「体制に異を唱える事」にある。となれば、組合内部の会議等でもまた「異を唱える自由」は実に重要な事である。改めて、民主主義の意味を考えさせられた言葉だった。

次は、退任役員の言葉。「失敗を重ねた自分の中に、『まんざらでもない自分』を見出して仕事に取り組んだ」という趣旨の言葉だった。組合活動に限らず、ほとんど全ての仕事は大変であり、自分自身の至らなさを痛感する場面が多い。しかし、それでも自分が頑張り通す事が出来るためには、「至らぬ自分自身の中に、『まんざらでもない自分』を見出し、それを励みとする事」が必要だ。その「まんざらでもない私」こそが、「至らない私」を引っ張り、私自身のやる気を引き出してくれる。退任役員の方は見事にそれを語られた。

2泊3日の長い会議だったが、今後の活動の糧となる言葉を聞くことが出来た。この経験を今後に生かしたいと思う。

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