書記長日記

愛国心とは

日本人と愛国心こんにちわ、TKDです。

前回、名護市長選挙の話をしましたが、その晩帰宅してから報道番組をいくつか確認しました(NHKのニュース9=政府広報は端から無視しているけど。)

日テレのZEROは、フジと同様、これが普天間の固定化につながるというまとめ方。やっぱりね。報道ステーションは稲嶺氏勝利の原因を分析。一番はっきりしていたのはニュース23。岸井キャスターが普天間の返還方法について辺野古移設には固執せずに別の方法を検討すべきとまとめていました。私個人は、無条件に返還すべきと考えます。在日米軍基地の3/4が沖縄にある実態を変えなければいけないと考えるからです。

さて、先週の執行委員会では首相の靖国参拝問題に絡んで、ドイツのA級戦犯がどのように埋葬されているか、が話題になりました。ネットで調べると、ナチスのA級戦犯12人は処刑(1人は自殺)された後、焼却され灰は川に流されたようです。徹底していますね。一方で、ノイエ・ヴァッヘという宗教性のない戦没者追悼施設があります。日本でも無宗教の追悼施設をつくり(千鳥ヶ淵でもいい)、政府関係者はそこで追悼するというのが一番シンプルなのですが、自称「愛国者」たちが反対しますよね。

日本人と愛国心

最後に本の紹介です。「日本人と愛国心」半藤一利さんと戸髙一成さんの共著です(PHP文庫)半藤さんは文藝春秋の元編集長で、「日本の一番長い日」や「ノモンハンの夏」などの著作で有名。戸田さんは呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の館長。保守か革新かで色分けすれば(する必要もないが)、保守の側の人たちによる愛国心やあの戦争についての話ですが、とてもおもしろい。

半藤さんはこう語っています。

「僕たちが小中学生のころに受けていた教育は、すべて愛国教育の名を借りた軍国教育ですよ。」「だから、これは若い人たちに知っておいてもらいたいことだけど、戦前の日本が愛国教育だったというのはウソなんです。」

今、政府は戦後の民主主義教育の要素を次々と破壊し、戦前の教育に「再生」しようとしています。それが、「戦争できる国」のためだと言うことがよくわかります。

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