書記長日記

手塚治虫文学賞

こんにちは、TKDです。

今日の北日本「県政御用」新聞の社説の見出しは、「『誇り』が問われている」。前に話題にした「つまらない」問題=入学式欠席問題です。こんなことがずいぶん大きなニュースになってしまい、しかも繰り返し報道されています。見出しからわかるとおり、北日本の社説は、欠席に批判的です。しかも、尾木直樹の批判に完全に乗っかって批判しています(罪深い男ですね)。くだらない中身なので紹介はしませんが、見出しを見た瞬間、思いました。誇り」を失わせているのは誰なのか、と。「誇り」を持って働きたいという私たちの願いを踏みにじってきたのは誰なのか、と。では、北日本新聞の論説委員たちに問いたい。県政批判を自ら封印して「広報」と化しているあなたたちに、新聞人としての、ジャーナリストとしての「誇り」はあるのか、と。権力に対するウォッチドッグとなるか、権力の番犬となるか、「誇り」が問われています。前にも書きましたが、いい感性を持った記者はいます。「御用新聞」の中で、「誇り」を失わずにその感性を保ち続けてほしいと願います。

みつあみさて、今日の朝日新聞には、既に1ヶ月前に受賞作が決まっていた手塚治虫文学賞の受賞作品の紹介が載っていました。毎年楽しみにしている賞です。大賞は羽海野チカ『3月のライオン』。すばらしい作品ですよね、宮元さん。そして新生賞は今日マチ子『みつあみの神様』でした。

今日マチ子と出会ったきっかけは、これも高橋源一郎の論壇時評でした(どれだけ影響を受けてるんだか)。昨年の8月29日の朝日で、今日マチ子原作の『COCOON』を劇化した舞台を見たこcocoonとが紹介されていたのです。若い世代が戦争をどう伝えるかが、テーマでした。高橋源一郎は、戦争知らない若い世代に希望を見いだしているのですが、その中に1980年生まれの今日マチ子が沖縄戦での女学生たちを描いた『COCOON』があったのです。読んでみて、衝撃を受けました。その今日マチ子が手塚治虫文学賞を受賞したと知り、その受賞作を読みたくて買ってきました。3.11以降の世界を描いた作品です。読んで、また衝撃を受けました。ネタバレがこわいので、内容は書きません。記事には『みつあみの神様』以外の作品も紹介されていたので、もう1作買ってきました。『アノネ、』という作品で、上・下2巻です。一気に読もうと思っていたのですが、これ以上の衝撃には耐えられないと思い、後日に回しました。

 

 

▲ このページの先頭にもどる

© 2014 - 2024 富山県高等学校教職員組合