こんにちは、TKDです。
今日は火曜日。いつものように執行委員会を行った後、青年部の役員会があり、終わったのは9時過ぎ。でも、実のある話し合いができたので、満足です。青年部の役員は本当にすばらしく、富山県の教育の将来にも希望が持てます。
さて、先月末の書き込みでも少し触れた『美味しんぼ』のことが、ずいぶんマスコミを賑わしています。連載で引き続き放射線問題を扱っているからでもあるし、それに対して福島県が抗議したことも、ニュースにしやすいようです。私の考え方は以前に書き込んだし、大騒ぎするようなネタではないのでこれ以上書くのはやめようと思っていたのですが、見過ごせない問題も出てきたので、もう一度だけ扱います。
見過ごせないことは何か? 2つあります。
1つは、専門家と呼ばれる人たちが、今回の事故で浴びたであろう放射線量で鼻血が出ることはないと言っている、とマスコミが報道していることです。その「専門家」たちが、福島第一原発の事故直後にどう言っていたか。直ちに健康被害はない、自然界にも放射線は存在する、心配する必要はない、と繰り返し、いたずらに避難を遅らせたのをもう忘れたのでしょうか?
2つめは、政府の閣僚が相次いでマンガを批判するコメントを発していることです。これは、福島に住んでいる人が怒るのとは全く違う話です。事故後3年も経っているのに、いまに仮設住宅で避難生活を送っている人が大勢おり、震災関連死も増え続けているのは、政府の責任が大きいところです。復興予算が無関係のところに使われているのもご存じのとおり。その政府に『美味しんぼ』を批判する資格はありません。それなのに、ここぞとばかりに批判する。自分たちの失政を隠すために、矛先をマンガに向けようとしているように感じます。だいたい、原発についても、政府のコメントが信用できないことは痛いほど分かっているはず。それなのに無批判に政府の閣僚のコメントを垂れ流しているマスコミは罪深いと思います。
ただ、今日の朝日新聞の記事は、さまざまな考え方を紹介しながら、冷静に報じており、好感が持てました。
また、マンガを連載している「ビッグコミック・スピリッツ」の編集部が、冷静かつ毅然とした姿勢を貫いていることにも救われる思いがします。