こんにちは、TKDです。
昨日は、教員採用試験対策講座の今年度の1回目が開かれ、12人の受講生と応援の青年部組合員が集まってくれました。副委員長の準備と当日の仕切りは本当にすばらしく、さらに青年部の4人がそれぞれのキャラを活かして受講生へのアドバイスを語ってくれ、充実した時間となりました。集まってくれた全員が合格してくれることを願います。ただ、分掌や教科・学科、部活等で本当に忙しい人も何人かいて、勉強の時間をとるのが難しそうです。せめて1学期の間だけでも、職場が配慮しバックアップしてくれるといいのですが。
さて、今日は1冊の通販誌を紹介します。その名も『通販生活』。本屋で見かけた方もいるかも。これは凄い雑誌?です。記事が充実しているのです。先週届いた(私は年間購読しているので)2014夏号の目玉は、「集団的自衛権の行使を『解釈改憲』認めることに賛成?反対?」というテーマの「通販生活の国民投票」(石破幹事長や内田樹など6人が自分の考えを述べ、それを読んで読者がテーマに賛成か反対か投票するものです)。110万部の発行部数の3分の1の33万票を目指しています。また、私たち教職員組合員にとっても関心のある「子どもの貧困」を連載しており、今号では01年に閉校となった浦和商業高校定時制(テレビドキュメンタリーで「テージセー」というタイトルで描かれ、さらに「月あかりの下で」という映画にも描かれました)の卒業生たちのことが書かれています。さらに、webで連載されている「フクシマの町長」を誌面でも紹介、浪江・大熊・富岡の各町長が現状を語っています。3人に共通しているのは「年間被曝量1ミリシーベルト以下」へのこだわり。町民のいのちに責任を持っているからこそです(国民のいのちに責任を持たず、再稼働を進めようとしている首相とは大違いです)。
そんな数ある記事の中で紹介したいのは、「無料で福島の子どもたちの甲状腺検査をつづけている『ひらた中央病院』を応援してくださいませんか。」という記事です。この福島県石川郡平田村にある病院は、福島第1原発での事故の翌年から甲状腺検査やホールボディカウンターによる内部被曝検査を無料で行っているそうです。なぜ、そんな大変なことを続けているのか、落合恵子さんが病院の理事長と対談しています。
福島県は11年10月から子どもたちの甲状腺検査を県立医大で始めますが、36万人の子どもたちを検査するのに2年半もかける計画でした。待ちきれない親が民間病院に連れて行っても、福島県立医大に遠慮してか、検査を受け付けない病院もあったそうです。そこで、ひらた病院が12年11月から検査を始めるのですが、県は震災時に18歳までが対象なのに、ひらた病院は年齢制限がありません。また、県のエコー検査が5分程度なのに対し、ひらた病院は15分かけた上に血液検査と尿検査も1次検査時から実施しています。丁寧に検査をすることで嚢胞や結節を見つける可能性が高まるからで、実際に検査結果を比較すると、ひらた病院の方が嚢胞の発見率が高いのです。また、県の検査は2年に1回(20才を過ぎると5年に1回)なのに対して、ひらた病院は1年に2回は検査を受けるよう勧めています(もちろん無料)。県が、もしくは県立医大がアリバイづくり的に検査を行っているのに対して、ひらた病院が福島の人たちのことを考えて検査を続けていることがよく分かります。しかし、国や県からの補助は一切ありません。余計なことをやっている、ということなのでしょう。ひらた病院がこの検査体制を続けるのに毎月1000万円をかけているそうです。で、通販生活は1口2000円からのカンパを読者に呼びかけています。
これらの記事の他にも、表紙になっている「ネコマンガ」など、硬軟取り混ぜた記事がたくさん載っており、それで本代は180円。コストパフォーマンス良すぎです。