書記長日記

この人たちの意見なら

こんにちは、TKDです。

先週から大会オルグが始まりましたが、私も今日、今年度初めてのオルグに出かけました。足を運んだ分会は、この3年間に行ったことのないところで、ワクワクして行きました。いろいろ話を聴かせていただくことができました。参加してくださった方々、ありがとうございました。

さて、もう書くつもりがなかったのですが、もう一度だけ『美味しんぼ』について書かせてください。というのも、昨日、前委員長が書記局を訪ねてこられたのですが、そのときに『ビッグコミックスピリッツ』spiritsの最新刊を持って来られたのです。『美味しんぼ』の「福島の真実」編の最終章が載っていると同時に、今回の問題についての関係自治体や識者の意見が載せられている号です。自治体は別として、そのメンバーがいいのです。安斎育郎、肥田舜太郞、野口邦和、小出裕章、崎山比早子…放射能や原発について真摯に関わってきた人や、事故後の福島の復旧のために力を尽くしてきた人など、1人としていい加減な発言をする人はいません。御用学者や受け狙いの人はいません。こういう人選をした編集部は、しっかりとした意識と知識があると感じさせられました。そこで職場の近くのコンビニに行って1冊買ってきました。最後の1冊でした。今日の朝刊を読むと、売り切れ店続出らしいですね。

おもしろいのは、信頼の置ける識者の人たちの考えが様々だということ。鼻血問題一つとっても見方が違います。

安斎育郎さん(立命館大学名誉教授・放射線防護学)は「その数値(10~20マイクロシーベルト)なら、これまで言われて生きた放射線影響学から言えば、倦怠感が残ったり、それが原因で鼻粘膜がやられて鼻血が出るようなことは考えにくい」と言っていますし、野口邦和さん(日本大学准教授・放射線防護学)は「福島県内で被曝を原因とする鼻出血(鼻血)が起こることは絶対にありません」と言っています。

一方、肥田舜太郞さん(医師)は「鼻血や下痢、疲労感には、放射線の影響が考えられます」と言い、津田敏秀さん(岡山大学教授・疫学)は「放射線が血管に影響があるのはほぼ定説ではないでしょうか。鼻血が多くても何の不思議もありません」と言っています。

読んで分かったことは、放射線の影響はまだまだ分からないことが多いんだ、ということ。であれば、慎重に慎重を期すしかないはず。素人の政治家が軽々に物言うことはできないはずです。やはり、原発の再稼働などあり得ません。

 

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