富山高教組のおすすめ

(おすすめまんが)平和や戦争について考えるきっかけに!

隊務スリップ「隊務スリップ」著:新田たつお 小学館「ビッグコミック」 

まずは漫画本の紹介文を引用します。

 『近未来ー核テロにより東京は壊滅し、首都は熱海へ遷都された。国際的に生き詰まる日本は軍部が再び主導権を掌握、民間人徴兵に乗り出す!!徴兵制のサンプルとして突如、軍事訓練に赴くことになった和菓子職人の青乃盾とその職場の者達の運命は!?』

 人気漫画「静かなるドン」の作者である新田たつおさんが、秘密保護法案めぐる議論をきっかけに構想を練り、小学館「ビックコミック」2014年第1号(2013年12月25日発売)から、『隊務スリップ』の連載をスタートさせました。そして。単行本第1巻は、2014年6月30日に出版されました。奇しくも集団的自衛権の閣議決定を行った前日です。現在、単行本は3巻まで発行されています。

新田さんは、東京新聞の取材(2014年5月)の中で次のように語っています。

『「集団的自衛権の行使が認められ、憲法九条も削除された。そして徴兵制導入へ…。」という設定のギャグ漫画で、日本の将来に警鐘を鳴らしている。九条は絶対に必要との思いを込めた。関心のない若い人に読んでほしい。集団的自衛権が容認されれば九条は形骸化する。自衛隊も国防軍になったらあきまへん。もう後戻りできなくなる。僕はイデオロギー的には無色。風刺漫画だからこそ主義主張を乗り越え、読者には楽しみながら平和や戦争について考えてほしい』と。

 2015年5月14日に「戦争法案」を閣議決定し、その直後の会見で、「国民の命と平和な暮らしを守り抜く」と安倍首相は力説しました。しかし、本当にそうでしょうか。法案が国会に提出されてもいない4月29日、米上下両院合同会議での演説で「夏までの成立」を公約し、会議で拍手喝采をあびた安倍首相。しかし国内外では国会軽視と批判されています。日米同盟関係における地位を確保するために、日本の若者の血をささげる。これは憲法9条に反する違憲立法です。教え子を再び戦場に送るな!のおもいを今こそ大切にしていかねばなりません。

 

 

 

 

 

 

 

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